パンデミックが企業にとってのリスクのワースト1に浮上
はじめに
デロイトトーマツグループが行った企業の危機管理に関する調査では国内で優先的に着手すべきリスクの首位は疫病のパンデミックの世界的な大流行となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅勤務が増えたということからも業務端末などに対してのサイバー攻撃を挙げる企業も多くなっています。新型コロナウイルスの影響も長期化して対応に追われる状態が続きそうです。
パンデミック・自然災害・サイバー攻撃などが上位に
日本国内で優先的に着手が必要と思われるリスクの種類の上位3つを挙げてもらったところ、最も多かったのが「パンデミックの発生」で34%でした。前回調査の19年次は24位だったので大幅に順位を上げたことになります。2番目には「異常気象・大規模な自然災害」で31%になっています。気候変動が話題になったり豪雨などのニュースが多く企業の関心を惹いたようです。
3位は「サイバー攻撃・ウイルス感染などによる情報漏洩」で前回の5位から上昇しました。また「長時間労働からの過労死・メンタルヘルス・ハラスメントなどの労働問題の発生」が前回の11位から6位に上昇しました。
新型コロナがもたらした影響
新型コロナがもたらした影響のうちで上位3つに挙がったものは、最も多かったのが「売り上げの減少」で61%、次に「従業員の感染」で54%、3番目に「移動制限による赴任中止・延期・出張自粛」が21%と続いています。
調査名は企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査
調査名は企業のリスクマネジメントおよびクライシスマネジメント実態調査2020年版となっています。2020年10月に日本国内の上場企業に書類を郵送してトータル343社から回答を得ました。
参考資料・出典 日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ022QR0S1A300C2000000/