S&P、ロシアの格付け全て取り下げへ EU制裁に対応
【ロンドン=篠崎健太】米格付け会社S&Pグローバルは21日、ロシアの発行体に対する信用格付けを4月15日までに全て取り下げると発表した。欧州連合(EU)が15日、経済制裁強化の一環としてロシアへの格付け禁止を打ち出したことに対応する措置で、制裁施行日までに既存の格付けを撤回する。
S&Pは「EUがロシアで設立された法人や事業体、団体への格付け提供禁止を発表したことを受け、全ての関連する格付けを取り下げる」と表明した。
S&Pは17日にロシア国債の長期債務格付けを1段階引き下げた。外貨建てと自国通貨建てともに、デフォルト(債務不履行)の可能性が非常に高いことを示す「ダブルC」とした。
出典:日本経済新聞