成田空港の20年の輸出額が前年比4%減にとどまる
はじめに
東京税関がまとめた成田空港の貿易統計から、2020年の輸出額は前年比4%減の10兆1593億円。やはり新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空関係の世界的な需要が落ちました。特に飛行機のジェットエンジンなどを含む内燃機関が35%減の1400億円程度と大きく落ち込んでいます。またスマートフォンの部品として使用される科学光学機器も15%減の5570億円程度と前年を大きく下回っています。
2年連続で前年を下回る
全体の輸出額が前年を下回るのは2年連続になります。主要の相手国ではアメリカが前年比14%減の1兆6250億円ほど、欧州は同6%減の1兆260億円ほどと新型コロナウイルスの影響をまともに受けた国とは大きく額を下げています。反面アジアに関しては同2%増の6兆5600億円と好調でした。ただ東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが同9%減の1兆4500億円ほどにとどまりました。感染が落ち着いた時期が長かった中国は同8%増の3兆2690億円ほどと全体を押し上げています。
輸入額も前年比で減少
輸入額も前年比2%減の12兆7330億円ほど。特に航空関係が同38%減の1360億円ほどと大きく落ち込んでいます。また原動機関係も同37%減の3080億円とふるいませんでした。取引相手国ではアジアが同3%増の6兆1065億円ほどと堅調。ただ対アメリカが同10%減の2兆1760億円ほど、また欧州が同8%減の2兆5250億円ほどにとどまりました。全体では輸入額が輸出額を2兆5740億円ほどを上回って10年連続の貿易赤字を継続しています。
輸出額・輸入額ともに前年を下回りました。やはり新型コロナウイルスの影響が色濃く出た1年間であったと思われます。
参考資料・出典
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB224820S1A120C2000000/
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