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スリランカ、債務支払いの一時停止表明 経済危機で

【ムンバイ=花田亮輔】スリランカ財務省は12日、同国の債務支払いを一時停止すると発表した。同国は慢性的な経常赤字に加えて、新型コロナウイルスの発生で主力の観光業が低迷し、外貨準備の急減などに見舞われていた。スリランカ財務省は、国際通貨基金(IMF)などの支援による「完全な経済回復プログラムを準備できるまでの一時的な緊急措置」と説明している。

ロイター通信によると、スリランカ中央銀行のウィーラシンハ総裁も同日「債務返済は困難であり不可能」と述べ、生活必需品の輸入などに外貨準備を充てるべきだとの考えを示した。スリランカは7月に10億ドル(約1250億円)の国債償還期限を控えている。同国のアリ・サブリ財務相は最近、今後半年で約30億ドルの支援が必要だと訴えていた。

スリランカ政府の対外債務は、2021年4月末時点で351億ドルだった。47%は市場からの借り入れによるもので、13%をアジア開発銀行向けが占める。中国向けと日本向けがそれぞれ10%、インド向けは2%だった。

スリランカでは新型コロナウイルスの影響で、主な外貨獲得手段であった観光業が低迷した。3月末時点の外貨準備高は約19億ドルで、前年同月から半減した。外貨不足により原油や食料品の輸入が滞っていたところに、ウクライナ危機による国際商品市況の高騰も重なって深刻な物価上昇に直面している。3月のコロンボ消費者物価指数は前年同月比18.7%増と記録的な高水準だった。

スリランカ中銀は8日、政策金利の大幅な引き上げにも踏み切っていた。市民の不満は高まっており、ラジャパクサ大統領の退陣を求める抗議活動も頻発している。

出典:日本経済新聞

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