11月の企業物価、9.3%上昇 21カ月連続、指数は過去最高
日銀が12日発表した11月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は、前年同月比9.3%上昇の118.5だった。21カ月連続で前年を上回った。上げ幅は前月の9.4%から縮小したが、118.5という指数は1960年の統計開始以降で最高。エネルギーや原材料の輸入価格高騰が響いた。 品目別の上昇率は、数カ月前の資源価格を反映した電力・都市ガス・水道が49.7%。第2次石油危機の最終盤で50.1%を付けた1981年1月以来の伸び率となった。一方、より最近の価格動向が表れる石油・石炭製品は0.5%にとどまり、資源価格の上昇に一服感が出ている。