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5月の都区部物価3.2%上昇 食品や宿泊料、高止まり

総務省が26日発表した5月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.7と前年同月比3.2%上昇した。伸びは4月の3.5%から鈍化した。食品や日用品と宿泊料の上昇で高い水準の推移が続く。

QUICKが事前にまとめた市場予想の中央値の3.3%を下回った。プラスは21カ月連続となる。

生鮮食品とエネルギーを除いた総合指数は104.4で3.9%の上昇と、4月の3.8%から伸び幅が拡大した。1982年4月の4.2%以来、41年1カ月ぶりの高水準となる。

生鮮食品とエネルギーを含む総合指数は3.2%上昇し、4月の3.5%から伸び幅が縮小した。

品目別でみると、生鮮食品を除く食料は8.9%伸びた。上昇率は4月から横ばいだった。調理パン(14.4%)、アイスクリーム(9.0%)といった幅広い品目が上昇した。トイレットペーパーなどの家事用消耗品も10.2%上がった。

宿泊料は11.5%プラスと、4月の8.1%上昇から伸びが加速した。新型コロナウイルス禍から経済社会活動の正常化が進んで観光客が増えた。

エネルギー関連は8.2%低下した。4月は2.6%マイナスだった。電気代は16.1%低下し、4月の7.9%から下落幅を大きく広げた。再生可能エネルギーの普及のため電気料金に上乗せしている賦課金が5月の検針分より値下がりした。

出典:日本経済新聞

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