中国の新築住宅価格15年4月以来6年ぶりの下落
恒大不安広がり不動産取引の低迷が鮮明に
中国の新築住宅価格が先月、6年ぶりの下落に転じた。世界2位の経済規模を誇る中国で、不動産の低迷が鮮明になりつつある。
国家統計局が20日発表した統計によれば、主要70都市の新築住宅価格(政府支援住宅除く)は9月に前月比0.08%低下と、2015年4月以来の下落。
中国の住宅販売額、9月は約17%減少-恒大巡り危機広がる
中国恒大集団など不動産開発企業が資金調達難に陥り、購入者も距離を置く中で住宅市場の不振がより顕著となっている。価格の下落は一段の需要鈍化を招き、建設業者の資金繰りが悪化してより大幅な値下げを余儀なくされる悪循環に拍車が掛かる恐れもある。例年なら9月は住宅市場の繁忙期に当たる。
参考資料・出典: Bloomberg News、東洋経済オンライン