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中国の製造業、景気回復ペースが再加速の兆し

「財新中国製造業PMI」・4月は今年の最高値記録

中国の製造業の景気回復が再加速の兆しを見せている。4月30日に発表された2021年4月の財新中国製造業購買担当者指数(製造業PMI)は51.9と前月(50.6)より1.3ポイント上昇し、今年の最高値を記録した。

ただ留意すべきなのは、同じ日に発表された中国国家統計局の調査に基づく製造業PMIは51.1と、前月(51.9)より0.8ポイント低下したことだ。2つのPMIが相反する動きを見せたことは、景気回復の方向感がまだ十分に定まっていない可能性を示唆する。

製造業の需要と供給がそろって拡大したことで、4月の生産指数と受注指数はともに4カ月ぶりの高水準となった。海外では一部の国で新型コロナウイルスの感染の再拡大が見られるが、外需は総じて堅調だった。4月の輸出の新規受注指数は拡大基調が2カ月連続となり、増加幅も広がった。

インフレ圧力が引き続き懸念材料

景況感の改善を背景に、4月の雇用指数は4カ月続いた縮小基調を脱して拡大基調圏に浮上した。市場心理の好転とともに、企業は新規採用を増やし始めている。

一方、気がかりなのはインフレ圧力の高まりだ。4月の製造業購買価格指数は引き続き上昇し、2017年12月以来の最高値を更新した。金属や化学品などの工業用原料が値上がりするなか、製造業の投入価格指数は工場出荷価格指数を上回る状況となっており、企業の収益を圧迫している。

製造業の向こう12カ月間の楽観度を示す指数は、4月は過去3カ月間の最低値となった。しかし低下幅はわずかで、指数の水準は依然として高い。製造業の経営者は新型コロナの終息とその後の景気拡大への自信を維持している。

「製造業では購買価格指数の上昇が続き、状況改善の兆しが見られない。今後の数カ月は、原材料価格の高騰や輸入インフレが持続的な景気回復の阻害要因となりそうだ」。財新グループのシンクタンクCEBMのシニアエコノミストを務める王喆氏は、そうコメントした。

(財新記者:程思煒) ※原文の配信は4月30日

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