イギリスのヴァージン航空が米連邦破産法15条を申請
はじめに
イギリスの航空業界大手のヴァージン・アトランティック社がアメリカの裁判所に連邦破産法15条の適用を申請したことが判明しました。株主や債権者から金融支援を受けて経営再建中の破産申請でした。
連邦破産法15条とは
連邦破産法15条はアメリカ以外で経営再建中のアメリカ以外の企業がアメリカ国内の資産を保護するための手続きを保護しています。債権者による強制的な資産の差し押さえなどを回避して経営再建を軌道に乗せていく方向で考えています。
原因はコロナ?
ヴァージン社は新型コロナウイルスの影響で経営難に陥りました。7月半ばには株主や債権者などから総額1600億円程度の金融支援を受ける方針と発表がありました。またヴァージン社の株式の49%を保有する米デルタ航空は総額4億ポンド(500億円)程度の債務の返済の猶予や一部免除に応じるものとみられます。
金融支援は微妙
アメリカのメディアの報道によると金融支援は最終的な合意に至っていません。ヴァージン社は金融支援が得られなければ9月にも現金が底をついてしまう可能性が高いです。裁判所からは8月末に債権者集会を開くことについて承認を受けています。
出典:日本経済新聞